はじめに
Tin Can APIでは,ユーザの経験を{ actor(誰が) verb(どうした) object(何を) } といった,”あらかじめ決められた形”で記述された命令文(ステートメント)をXML形式で扱います.
※ステートメントとは,「発言、声明、宣言、供述、などの意味を持つ英単語。プログラミングで、制御や宣言などを行うために言語仕様にあらかじめ組み込まれている命令語、および、それらを用いて記述された一つの命令文のこと。」
データ化された経験
実際に作成されたステートメントを以下のURLから確認することが出来ます.
ここは,Rustic Software(Tin Can APIを作っているところ) が提供しているサンプルLRSです.
※LRSとは,Tin Can APIに沿って作成されたステートメントを集積するシステム:Learning Record Storeの略称
例を一つとってみましょう.
ステートメント例:
Masaki Okabe attempted 'Golf Example - Tin Can Course'
これは以下のように読めます.
actor(誰が) Masaki Okabe
verb(どうした) attempted
object(何を) } 'Golf Example - Tin Can Course'
一つのステートメントには,上記のデータ以外にも沢山のデータを付随させる事が出来ます.先ほどのURL上で見る事が出来るステートメントをクリックすると,実際に作成されたXMLを見る事ができます.先ほどあげたステートメント例に含まれる全てのデータは,ページの最下部を見てください.
まとめ
このように,Tin Can APIを用いれば,ユーザが得た経験をステートメントとして集積する事ができます.
注意点として,ステートメントの一部は,あらかじめ定義された要素しか利用出来ない場合があります.その中でも特に気になるのが,Verb(どうした)の定義.これについては他の記事で紹介しようと思います.
付録:実際に作成された経験ステートメントのXML
※よく見ると,{ actor(誰が) verb(どうした) object(何を) }以外にも沢山の情報があるのがわかります.
{
"id": "30526027-2b42-41f7-83ee-3c6eb7a2dfd2",
"actor": {
"name": "Masaki Okabe",
"mbox": "mailto:test@beta.projecttincan.com",
"objectType": "Agent"
},
"verb": {
"display": {
"und": "attempted"
}
},
"context": {
"contextActivities": {
"grouping": [
{
"objectType": "Activity"
}
]
}
},
"timestamp": "2013-06-03T12:03:03.675Z",
"stored": "2013-06-03T12:03:01.110Z",
"authority": {
"account": {
"homePage": "http://cloud.scorm.com/",
"name": "anonymous"
},
"objectType": "Agent"
},
"version": "1.0.0",
"object": {
"definition": {
"name": {
"en-US": "Golf Example - Tin Can Course"
},
"description": {
"en-US": "An overview of how to play the great game of golf."
},
},
"objectType": "Activity"
}
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